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年子の中学受験 サピックス 比較合判結果・データ分析 その2

こんにちは。

先日SAPIXで行われた比較合判ですが、前回につづき、その特徴である、

②昨年と全く同一問題をテストすることで、昨年の母集団データと受験結果データとを照合し、自分が昨年受験した場合の本番の試験結果をイメージできること、

について書きたいと思います。

比較合判においては、いつも模試のたびにいただく成績資料に加えて、「昨年度との比較資料」という冊子をもらってきました。

これは、昨年のSAPIX生集団について、10点刻みの母集団で、学校・試験ごとに合格率を10%刻みで表示されている、とても詳細なデータ集です。

例えば昨年410~419点とった受験生のうち、(昨年人数は不明。今年は約80名)渋幕・麻布・駒東・栄光・聖光(2回)を受けた子は100%合格、開成・聖光(1回)は90%合格、筑駒は40%合格といった、かなり具体的な事柄がわかります。

偏差値はあくまで相対的な内容ですので塾の志望校判定も当該年度の母集団に対するものなので、母集団の特徴を踏まえている点ではこちらの方がより正確なのでしょうが、こちらはあくまで予測ですのでイメージしにくいといった点もあると思います。

一方、こちらは昨年の母集団にそのまま置き換えた場合自分がどの程度の確率で受かっていたのか、事実として非常にイメージしやすい結果がストレートに判明してきます。

 

そこで非常に興味深いのが、模試点数別の合格者分布です。

例えば聖光の1回目であれば、420点でも合格率80%と20%の受験生が残念ながら不合格となってしまっているのですが、一方230点でも10%の受験生が合格となっているのです。

今年の母集団に置き換えると420点とる子は偏差値65強、230点しか取れない子は偏差値40未満です。これらの子が逆転することはあり得ないと思うのですが、おそらくこれは12月~1月の2か月間の追い込みで230点の子が頑張って大幅に成績を伸ばした一方で、420点の子は当日の体調不良か何かで残念な結果になったのでしょう。

 

また聖光の2回目では、410点台と400点台が100%なのに420点台が40%と大きく落ち込んでいます。聖光の2回目受験生は、聖光1回目を含むそこまでの試験で失敗している子で、メンタルも含めて動揺してしまい本来の力が発揮できなかったケースもあるのではないかと思います。

 

あと、特徴的なのはやはり筑駒ですね。開成を含む他校と比べ極端に難易度が高いです。100%となっている区分は皆無で、450点のみ90%、他は全て60%以下となっていて、420点から下は全て40%以下です。450点を超える点数をとる受験生は極めて少数でしょうから、ほとんどすべての受験生にとってチャレンジ校であることがわかります。

最後に、やはり去年と同じ問題ということで、意味のあることかどうかは別ですがやはり問題の漏洩もあるのかもしれません。4教科の最高得点が492点です。全体に平均が高めなのは今年度の受験生の層が高いという要因もあるのかもしれませんが、これだけの高得点は、これまでのテストではない得点で、ちょっとできすぎかなと思ってしまいます。

明示的に子供につたえるケースはあまりないでしょうが、一部を暗示的に伝えて子供に自信をつけさせるために活用するようなケースはあるかもしれないと思います。なので、偏差値は逆の意味で(低く出やすい)あまり気にしなくてもよいのではないかと思います。

 

戻りますが、あと2か月で大事なことは、最後までの追い込みと体調管理、そして何があっても子供のメンタルをしっかりと支える力だということですね。

家族で頑張っていきたいと思います。

 

 

 

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