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年子の中学受験 学校別サピックスオープンと合格力判定サピックスオープン

こんにちは。

来春の首都圏中学受験生、1月10日の栄東A日程や東大1、1月12日の灘中学の関西遠征など、1月半ばから受験開始という人が多いと思います。

あお君もご多分に漏れず残り数週間で受験開始です。本番に向けてこれから体調を崩さず、自分の力を出し切れるよう家族でサポートをしていきたいと思います。

 

さて先日でサピックスは全ての学校別オープンと合格力判定オープンが終了しました。

時々、学校別の試験問題に特化した学校別オープンが設定されている受験生にとっては、幅広い問題で構成された、いわゆる客観模試といわれる、合格力判定オープンの成績では、受験可能性を測るのは難しい、と言う声を耳にします。

特に早稲アカの学校別NNの講師陣の皆様からは、そうした発言を何度か聞いたことがあります。

 

本当にそうなのか???と思ったことはありませんか?

難関校で出題される応用問題・難問をしっかり解くにはやはり基礎力あってのもので、基礎的な問題をしっかり解く力なくては、当然難関校にはうからないのではないか。

サピックスでもやはりα在籍者がSSでも上位クラスに在籍し、α在籍者がSSで上位に入れないことはあってもその逆はないのでは、と思いませんか。

 

あお君の試験が全て終わったこともあって、今年の2月のサピックス2017年受験結果の説明会でもらった「合格力判定資料」を改めてよく見ていたところ、その答えがわかりました。

この合格力判定資料には、難関校について学校別に見開きで左に学校別オープンの偏差値別の実際の合格者・不合格者数と、右側に合格力オープンの偏差値別の実際の合格者・不合格者数が折れ線グラフで表示されています。

 

例えば、開成中学で見れば、2013年から2017年までの5年間で、合格力判定オープンの偏差値54未満の受験生の、実際の合格者はほぼゼロであることがわかります(特に50未満はゼロ)。

合格者・不合格者の折れ線グラフも比較的きれいなベル型になっており、特に合格者の集団がどのくらいの学力を持っているのか、よくわかります。

一方、学校別オープンでみると、合格者も不合格者も極めて横長で縦にのびないグラフになっており、もちろん学校別オープンで高い偏差値をとった子が合格しているケースは多いものの、比較的均衡しているレンジが極めて長いことがわかります。

例えば2017年第2回で見れば、学校別オープンの偏差値44以上のレンジから54未満の極めて広範囲のレンジで30%から40%が続き、偏差値54以上のレンジから64未満のレンジまでが60~70%のレンジとなっています。つまり学校別オープンの成績が悪くても偏差値44くらいとれていれば十分合格できる可能性はある、ということです。ことになります。

この結果からみれば、開成中学に合格するためには、合格力判定オープンではしっかりと成績を確保している必要がある一方で、学校別オープンでは、成績が良いに越したことはないが、悪くても過度に落ち込む必要はない、したがって、上の問題に対する答えはNOという

 

なぜこういう結果になるのでしょうか?

ここからは仮説なのですが、学校別オープンは学校の出題傾向や難易度を踏まえた問題になっている一方で、出題範囲をあまり網羅的に抑えてはいないのではないかと思います。ですから、仮にこの模試の問題ができなかったとしても、基礎学力がしっかり身についていれば、本番で十分適切に対応できるのだと思います。

逆に合格力判定オープンでは、4回の試験で受験範囲を網羅的にテストしますから、ここの問題で穴があったり基礎がしっかりみについておらず成績が低迷している場合には、仮に学校別オープンでたまたま好成績が取れたとしても、本番で全く同じ問題が出るわけではないですから、あまりその模試の結果は参考にならない、ということなのだと思います。

 

合格力判定オープンの結果侮るなかれ、の気持ちで最終的な受験校を検討・最終決定する必要があると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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