こんにちは。
来年の春受験に向けて小学6年の受験生のご家庭はまさに正念場ですね。
最近受験生のご家庭と受験校についていろいろお話する機会があり改めて思うところがありましたので書き記しておきたいと思います。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」という言葉知ってますか?
- 作者:野村 克也
- 発売日: 2020/04/07
- メディア: Kindle版
チャレンジした熱望校にたまたま運良く合格することは時々あっても、抑えの学校に運悪く不合格になることはない、つまり不合格の場合はやはり実力不足だったということです。
このことを受験校の選択にあたってどう考えるかですが、中学受験は短期決戦・受験日が集中するためどこで確実な勝ちを拾いにいき、どこで一か八かの勝負をするかの戦略策定の際にいかすことができます。
特に重要なのが首都圏ですと最も受験生の受験校が分散する集中日の2月1日を勝ちにいく日にするか、勝負の日にするかです。
例えば千葉や埼玉居住で1月受験で既に抑えの進学校を確保している場合、1日は躊躇なく持ち偏差+αの熱望校に勝負にいくべきでしょう。
一方1月受験はあくまで練習で2月の試験が本番という場合、1日に勝負、2日以降で抑えの受験をするという戦略はおすすめできません。なぜならこの場合1日の受験で不合格の場合、2日以降の受験で持ち偏差から相当下の学校を抑えにせざるを得なくなるからです。
それよりも1日受験でしっかり合格を確保しておき、2日以降にチャレンジ校を受験しうまく行けばこちらで進学校を確保する、といったほうが少なくとも適正校への進学を確保するといった意味からはより確実といえます。
一番良くないのは持ち偏差の少し上の学校を複数受験し、この中から一つくらいは運良く合格するだろうという戦略です。各塾の分析は大したもので、勝ちに不思議の勝ちありとはいいつつも受験で番狂わせは意外と起きません。こうした戦略は全滅となる恐れが十分あります。
親の立場からは高額の授業料を払うのだから少なくともこの程度の学校にはいってほしいと線引きをしたい気持ちもわかりますが最低3年も塾に行き結果が全滅と言うのは頑張って勉強してきた子の立場からはちょっといたたまれません(実際そうしたケースは時々ありますが)。
受験校選択戦略は親の腕のみせどころ、良く考えた受験校選択が結果を大きく左右します。