こんばんは。
最近、はまってしまって時間があるとみているのが男はつらいよ、寅さんの映画です。
何せシリーズで50作ほどあるので、見ても見てもなかなか完結しません。
毎回私が楽しみにしている点は次の2点です。
ひとつは風光明媚な日本各地のすばらしい情景をみることができること。本当に北は北海道から南は沖縄まで日本各地をロケして回っていて、今となっては幾分変わっているのでしょうが私もいつか行ってみたいところがいくつもできました。
もうひとつは過ぎし昭和の懐かしさを擬似体験できることです。この映画では映画の配役とは別にストーリーと関係なく普通の人の生活が随所に写されています。買い物をする人、満員電車て通勤をする人、公園で遊んでいる子供。また昔の東京の風景、例えば今はない東京銀行、日本興業銀行などの店舗もたまりません。昭和生まれの私には懐かしさと発見がたまりません。それと同時に洗脳、常識の怖さを感じる部分もあります。見ていて異様だなと感じるのは人々が至るところでタバコを吸っているところです。当時はこれが普通だったのでしょうが、家で、外で、外出先で、本当にちょっと休憩となるとすぐタバコを吸います。目の前に子供がいても女性がいてもお構い無し。今ではあり得ません。この辺りも当時と今の感覚の違いとして実感できるところです。最近、リマスターとしてまたきれいな画像でみれるようになったのもたまりません。
撮影当時は一娯楽作品だったのでしょうがいまみてみるとちょっと大袈裟かもしれないですが、歴史的価値さえ感じてしまいます。
あの頃はよかったーと思うつもりもないのですが、いろんな意味で生活や人生がいまよりも単純だったかもしれないですね。いまの方が多様性がある分、複雑でいろんな選択肢もあってたいへんかもしれないですね。