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本心 平野啓一郎

こんばんは。
平野啓一郎さんの本心を読みました。
今から30年後くらいの近未来を書いた小説ですが、暗いテーマを扱っていますが様々な問題を同時に扱いつつ前向きな内容になっていて、とても面白かったです。
本心
読んだ人にしかわからないかもしれないですが、30年後でなくても今でもきっとこっちの世界、あっちの世界ってきっとあるのだと思います。
ただ真ん中に川が流れている訳ではなく線をどこで引くかは人それぞれで、月並みですがその位置が固定しない、誰もが努力すればこっちからあっちに行けることが大事なんだと思います。
特に少子化が進んでいく過程では上の世代より下の世代の人数が少ないので資産承継時の再分配を適切に行わないとより一層偏りが生まれてきて固定化が進んでしまうような気がします。
主人公も恵まれない立場にありながらいろいろな幸運に恵まれて前向きな生き方を選択できるようになりますが、こうした運がなくても社会の仕組みとして導いてあげるようにできれば良いですね。SDGsってそういうことなのでしょうね。

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