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希望格差社会

こんにちは。

今週の新聞で社会学者の山田昌弘さんの特集が組まれていますね。2000年代始めに学校を卒業しながら生活を親に依存する子どもたちを「パラサイトシングル」と呼んだ名付け親です。

山田さん自身はそうではなくむしろ親の借金を肩代わりしたなどかなり苦労された方なのですね。

数学で食べていくことを目指して中学で数研に入り専門誌への投稿なども行っていたが周りに自身より全然数学ができる子もいたので数学者になるのは諦めたというのも、筑駒らしいエピソードだと思いました。

山田さんの著作で私が感銘を受けたのは「希望格差社会」という本です。

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

17年も前に出版された本ですが、職業、家庭、教育のすべてが不安定で勝ち組、負け組に二極化し格差が拡大し、将来に希望が持てる人と絶望する人に分裂しているという当時分析していた状況は今も変わっていないと思います。

小中の初等教育から上位の学校に入った子の多くはそのまま上位の大学に入り、恵まれた就職先など恵まれた社会的地位についていく、というパイプラインシステムと呼んだ構造は今も継続しています。

全く陳腐化していない内容なので、子育て世代でまだ読んでいない人は是非おすすめです。

 

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