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お家さん

 

 

こんにちは。

先日の日経新聞の夕刊で紹介されていた本ですが、面白くて一気に読んでしまいました。

歴史を勉強した人なら必ず名前くらいは知っている「鈴木商店」とその社長だった鈴木よね、通称「お家さん」についての話です。

この鈴木商店、当時、財閥系の三井物産や三菱商事をしのぐものすごい規模で事業をしていたなんて歴史学では学ばなかったので、この会社の倒産が社会にどれだけ大きな影響を与えたことがこの本をよんでリアルによく理解できました。

それにこの鈴木商店は決して歴史の中だけにあるのではなく、双日、川崎重工、神戸製鋼所、帝人など、今も大企業として社会に根付いている大企業のルーツになっていることも衝撃でした。

歴史では鈴木商店は昭和恐慌の引き金として登場するだけですが、もちろんその前に創立から成長のステージがあったわけで、この本では日清戦争や日露戦争とのかかわりなどしっかり書かれていてとても勉強になります。

第一次大戦後の不況は回避できなかったとしても、関東大震災の影響を受けたのはアンラッキーとしか言いようがないです。

もしあの時耐えていれば今も一流企業として残っていたかも知れないですね。

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