こんばんは。
多くの難関校では、実際の試験合格者に加え、繰り上げ合格者を出しています。
これは、試験の正規合格者に対し、①入学手続き者が想定以上に下回った場合、②一斉招集日の参集者が入学予定者を下回った場合に、繰り上げ合格を出し、個別に電話連絡により行われるようです。
2月5日ごろや12日ごろに、大手進学塾のサイトを見ていると、自塾生徒の合格者がどんどん増えているのを見ることがありますが、これはこうした繰り上げ合格の影響によるものです。
この繰上合格者、受験生の立場では何名出すのか知りたいことこの上ないですが、一部の学校が繰り上げ合格者数を発表しているほか、公表していない学校が多いようです。
ところが11月3日の日能研模試の資料に繰上合格者を含めた合格者数を推定で載せていましたので、一部データをご参考までお知らせします。
・麻布:40名の繰り上げ合格者数で実際の合格者数は416名
・栄光学園:30名繰り上げ合格で実際の合格者数は293名
・海城2次:20名の繰り上げ合格で実際の合格者数は310名
・開成:50名の繰り上げ合格で実際の合格者数は446名
・駒場東邦:8名の繰り上げ合格で実際の合格者数は302名
・聖光学院:20名の繰り上げ合格で実際の合格者数は359名(1次・2次計)
・武蔵:12名の繰り上げ合格で実際の合格者数は198名
1日の開成・麻布は定員300名、駒東は240名ですから、1日本命校とはいえ、3校合わせて300名程度の生徒が1月校・2日校・3日校に流れているのがわかります。
このうちの最有力校が3日試験の筑波大学付属駒場ですが、同校は定員120名なので、この300名をはるかに下回ります。すると渋幕や聖光・栄光に流れているのではないかと思いますが、そう考えると志望校も多様化しているだなあと改めて思ってしまいますね。