こんばんは。台風14号の影響を気しつつ、堰を切ったように本を読みまくってます。いろいろあって作れなかった時間をようやく取り戻すことができたので、本ってこんなに面白かったのか❗と改めて幸せを感じてます。
この井坂幸太郎の本、2回目なのである程度展開はわかっていたのですが先生のすばらし分譲力というか心理描写に引き込まれて一気に最後まで読んでしまいました。
殺し屋でありながら家庭ではうだつの上がらない愛妻家かつ恐妻家のという現実にはあり得ない主人公なのですが、至るところにちりばめられた私たちが普段言語化していない些末な感情を丁寧に言語化している主人公の心理描写が本当に素晴らしいです。
もし生まれ変わったとしても、現世と全く同じように妻と出会い、全く同じように子どもが生まれて来てくれないと困る、確かにその通りです。
この本を改めて読んで、井坂幸太郎先生の小説をいろいろ読みたくなってきました。